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  • 執筆者の写真Mai Ishida

longin' for MASAO

来週8/15は飼い猫まさおの誕生日。8歳になります。



7年前の開腹手術についての長い日記を転記します。

元気でいてくれるだけでうれしい。

8歳まで生きられたから、長生きは間違いないはず。


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今日は、まさおの手術でした。忘れられない1日になりました。

【9:00AM】  病院へ。血液検査と触診。体重は3.2キロ まさおはビビリくんなので、いつも施術されると「シャーッ」と叫びます。 「シャーッ」で血圧上がり、水分濃度が濃くなったので、赤血球の濃さが手術OK値ギリギリでした。

担当医はよしお先生。 名前は知りませんが、顔の濃さも話し方も小島よしおさんにそっくりなので(「私はいつも「オネーサン」と呼ばれる)、裏でそう読んでいます。 よしお先生には、まさおを飼いはじめた頃からお世話になっています。

お初は10/9から飼いはじめてから10日後。 病院に駆け込みました。目の充血(結膜炎)と風邪の治療でした。

友人と行った船橋ららぽーとで出会いました。

あまりに可愛かったので、一度も自分ひとりで猫を飼ったことがなく不安だったけど、運命ってある日急に来るものかもと思い、一緒に住み始めました。

でも私は、まさおを飼うまで、スコティッシュフォールドのことをよく知りませんでした。特に、身体的リスクを。 rg/wiki/%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89

体が弱いということを、後付けで知りました。 でも私はスコティッシュフォールドを飼いたかったのではなく、まさおと一緒に過ごしたかったから飼ったのだと、今でも思っています。

何はともかく、手術開始。 終わったら連絡をいただくことになっていましたが、落ち着かず。

病院は自宅から歩いて10分のところだから、帰宅しても良かったのですが。 イトーヨーカドーで時間潰したり、ブランチを食べて待機していました。

【0:00PM】 今すぐ病院に戻って欲しいと、よしお先生から電話がありました。 これ以上手術を行うことが難しいけど、その決断をオーナーである私にして欲しいと。

お腹の中の片玉が、開腹したけど見つからないとのこと。 もっとお腹を切れば見つかるかもしれないけど、そうすると、神経やら内蔵やらが密集している部分に切り込みが入るので、生死に関わる。 肛門ーソケイ部に繋がる管を出したり戻したりして、探すけど、見つからない。

とてもじゃないけど、これ以上の開腹は避けた方がいいけど、、 言葉でいろいろ説明するよりも、手術中止すべきかとまさおの姿を見て判断して欲しいと。

そもそも何で今回手術をすることになったかというと。

去勢です。

2月頃に診察に行った時、片玉のタマが下がっていないことを知りました。

内股の皮膚、もしくは内蔵の中にある可能性があるけど、子供猫はしばらく経ったら下りてくる可能性もあるので、手術がバツ。

じゃあ、表に出ている分だけ切ればそれで済むのかというとバツ。 ホルモン生成の器官を片方だけとっても、もう片方の機能が残るので、去勢の意味がないとのこと(その代り、お腹の中の片玉は、子宮内膜症みたいに、あるべき場所にないのに、変な場所で内膜サイクルの動きをして体に支障を与えることもある)

じゃあ、去勢しない猫生を送らせるのはどうかと質問すると、 「そもそも外にあるべき器官。気温に順応する器官。だから、猫平熱38度の中にこの器官をそのまま残しておくと、ガンになる可能性がある」と言われました。

つまり、手術を受ける運命の子だったということみたいです、まさおは。 お腹を切りながら探す、そんな手術がなされていました。

よしお先生からの電話で病院に駆けつけ、マスクを着けてまさおの手術室に入りました。


「もう開腹はそれ以上しなくていいです。お腹の中に玉があることがまさおの運命で、それをひっくるめて私はまさおと過ごしていきます」と、言うつもりでした。

電話から10分後に病院についたのですが、その間、よしお先生が頑張ってくださいました。 5ミリくらいの玉のようなものを、見つけてくれました(例えが悪すぎますが、鼻ク○みたいなものだった・・) これが玉かどうかわからないけど、動線を考えるとこれの可能性が高いということで、切除していただきました。そして、両玉共ホルマリン漬けにして、生体検査に出し、ガン化していないか見て貰うことになりました。

術後のまさおは、麻酔か効いているからか、スヤスヤと息吹をたてていました。

【3:00PM】 まさおの意識が戻ったと、よしお先生から電話が入り、また病院に行きました。

よしお先生および他の獣医さん曰く、まさおのようなケースは今まで見たことがないとのこと。犬であればたまに片玉事例があるけど、猫はレアケース。しかもまさおのケースは前代未聞だそうです。

よしお先生は猫片玉を手術したことがあるのは、まさおを入れて過去2件。 もう1匹も、スコティッシュフォールドだったそうです。

ペット界ではスコは人気者ですが、生まれた時から障害の因子を持つ動物。 スコの身体的リスクを研究するにあたり、まさおの手術はとても大事なケースだと仰り、獣医学会の先生方にも報告するとのことでした。

よしお先生は、手術の動画と画像を医学図鑑と照らし合わせながら、色々説明してくれました。 「今まで、手術室にオーナーさんを入れたことはありません。今回は初めてです。この状態を見て大丈夫だったら良かったです。 自論ですが、人間でもそう思うけど、手術姿を見るのは女の人の方が強い。男はダメですよ。ビビリだから」とのこと。 なんかそれ、奥深い発言だなぁと思いました。

看護師やトリマーの方々にも、「まちゃおちゃん、よく頑張ったね」「まちゃ、大きくなったねえ」と、子供の頃から知っているからか、温かい声掛けをいただきました。

エリザベスカラーとネットを付けた、まさおに会わせてくれました。 よしお先生にシャーシャー言っていました。気持ちは元気みたい。 大きく切られ、糸縫いされたお腹が痛々しかったです。

今日は入院。

明日退院できるか、また明日病院に行きます。

とにかくまさお、よう頑張った(TОT)  そして、よしお大先生、本当にありがとうございました!


猫は、態度でどんな気持ちなのかを察することは出来ます。

でも、人間と同じ言語を持ち合わせいるわけではないから、本当のところはわかりません。

それでも。 猫が教えてくれたことは、とてつもなく多く、自分勝手な私の生き方に多少なりともブレーキをかけてくれたように思います。

猫を今まで飼ってこなかったのは、旅行が好きだからもありました。 1・2日はお留守番大丈夫とはいえども、それを頻繁にするのはよくないと思います。他に面倒を見てくれる人でもいない限り。

まさおを飼いはじめてから、日帰り遠方旅行を頻繁にするようになりましたが、それはそれで楽しんでいます。限られた時間の中でどれだけ遊べるか、ゲームのようで楽しいです。

まさおはきっと、急激に私の年齢を超すと思います。 はじまりと終わりを、私は見ることになるだろうと思います。 時々それを思い、悲しい気持ちになることもあるけれど、 今を大切に。今を幸せに。 そんな思いを深くさせてくれたのはまさおでした。

私も気疲れしたのか、ホッとしたのか、帰宅したらぐったりしてしまい、昼寝をしていました。大変だったけど、無事に手術が終了して良かったです。

今月は、私の人事異動の動向がどうなるのか正直気が気でないけど、出来れば今月は穏やかに過ぎればいいなぁと思っています。

まさおのことをわかっている病院が近くにあるから、私はまだここにいたいのですが。

長文、すみません。 ではでは。


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そして私は関東に定住し、まさおはその後病気をせずに元気に生きています。


まさおはまさおっさんになりました。

まさおじいさんになっても、確実にかわいいと思う。


親バカを貫きます(キッパリ!)




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