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夾竹桃  Oleander 

2018-ongoing

夾竹桃は何も変わらず、ただそこにあり、呼吸し、咲き続けている。
人もまた、その傍らで生きている。

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夾竹桃は夏の花である。
江戸時代中期、長崎経由で日本に伝来したと伝えられる。 樹木は乾燥や大気汚染に強く、街路樹や防火樹として利用される。
また、騒音や排気ガスの影響を抑え、砂埃の飛散防止の緩衝帯として活用できるため、
学校や公園の周りに植えられていることが多い。
公害地や被爆地では、他の樹木が枯死しても、夾竹桃はすぐに生育したと伝えられる。 夾竹桃にはオレアンドリンという有毒物質が含まれている。
花、葉、枝、根、果実すべての部分と、周辺の土壌、生木を燃した煙に毒性がある。
腐葉土にしても1年間は毒性が残る。 反面、夾竹桃の葉や樹皮の毒は薬品にも利用されている。
街路樹や防火樹に多いのは、葉の裏の気孔の開閉によって大気の浄化作用があるからだとされる。 昨今、夾竹桃の毒性を鑑み、撤去を求める声も多い。
昭和期建設の工場や学校、公園沿いに植樹されていることが多く、
建物老朽化での建替や事業見直しのための移転、立ち退きの際に伐採されることが多い。 時代の流れの中で、ポジティブにもネガティブにも捉えられてきたが、
夾竹桃は何も変わらずただそこにあり、咲いている。 夾竹桃は「人間的な植物」だ。私でありあなたでもある。

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