- Mai Ishida
想い出の歌年表Ⅲ(19歳~20歳)

自分で言うのもなんですが、絵の才能は皆無です。
固定概念にとらわれていないところはいいところかもしれないけれど。。
この絵の、バックにいる黄色いお化け(?)は一体何者なんでしょう。。
では、引き続き歌の想い出を綴ります。
大学時代の思い出は多すぎるので、小出しします。
☆**☆**☆**☆**☆**☆**☆**☆**☆**☆**☆**☆**☆**☆
【19歳~21歳】
当時付き合っていた年上の男性が、ピアノストのジョージ・ウインストンのファンだったので、よく聴きました。
ドライブの時、いつもジョージ・ウインストンのテープを聴いていました。
とりわけアルバム『DECEMBER』が好きでした。
よく覚えているのは、『Joy 』や『Variations on the Kanon』が車の中で流れていた時、犀川町の上にまたたく夜中の星空が宝石のように綺麗だったこと。
横一文字に流れる今川と横広がりに漂う星空。
冬になると、今でもあの風景を思い出します。
犀川町は、合併でみやこ町になり、町の名前は消滅しました。
ちなみに『Variations on the Kanon』は、よくピアノで練習しました。
あの曲、 ハノン並みに指の訓練ができます。
そういえばハノン、大嫌いだったな。。辛かったな。。
【20歳】
チューリップの『青春の影』に翻弄されました。
北九州市立大学の学生だった頃、私はピアノのサークルに在籍していました。
個人プレイの人ばかりのこのサークルはとても居心地がよく、大好きでした。
部室にはグランドピアノが置いてありました。
真面目にピアノを弾いている人もいれば、隣りでお酒を飲んだり麻雀したりする人もいました。半ば部室に住んでいる人もいました。。
このピアノサークルは、音大を目指していた人・ピアノのレッスンはソナタまで行きましたな人・なんとなくダラダラと練習していた人(私はこれ)・ピアノ初心者・・と、幅広いスキルの人が在籍していました。
私の手は1オクターブも満足に届かない程小さいので、クラシック曲をまともに弾けず、サークルではポップスを弾いていました。
そして、演奏がさほど難しくないけれど目立つ(歌ってごまかす)ピアノの弾き語りをしていました。
(ちなみに、小学生の頃、ほとんど一緒に住んだことのない父が、「お前は俺の子供でそっくりだから、歌はうまいはずだ!」とよく安易におだててきました。
それを素直に鵜呑みにしたのが、歌うことが好きになったきっかけです)
チューリップの『青春の影』は、大学生の頃憧れて憧れて好きで仕方がなかった部員の男の子が演奏していた曲でした。
知り合った当初は、異様にフットワークが軽く好奇心のままに動く関東人のこの彼を、「なんかチャラいな。。」と見ていたのですが、そんな彼の『青春の影』演奏を見て聴いて、私は恋をしてしまいました。
その時の歌声は正直ほとんど覚えていないけど(汗)、エンディングの『今日からは僕は ただの男~♪♬♩♬』後のバッキングクレッシェンドがあまりにもクールかつドラマティックで、「この人、ピアノは初心者って言ってたけど、違う。めちゃくちゃうまい。何か色々秘密を持っていそうだ!!」と思ってしまったのです。。
その後の彼はJAZZを演奏するようになり、私もすっかり影響され、ビル・エヴェンスの曲が好きになりました。
他にも、ビリー・ジョエルの『PIANO MAN』を一緒に演奏したりしたなあ。私がピアノを弾いて、彼がドラムを弾きました。
ピアノが上手なだけでなく、海外放浪したり事業を立ち上げたりラジオ局で働いたりビールケースでベッドを作ったりする(ワイルドやなあ。。)、行動ありきで有言実行すぎる彼がとにかく眩しかったのです。
そんな彼を好きな同級生や後輩は何人もいました。
恋愛が絡むといつか縁に終わりがくるかもしれない恐怖が、私に秘めた片思いを続けさせました。
私はさほど行動的ではない人だったのですが、対等な友達でいたくて、演奏会のパンフの広告取りをバンバンやったり、難しい曲を練習してみたり、サークルの会長をしたりしました。眩しさを受け止めるだけではなく、自らも反射させかったのです。
今の自分を作ってくれた彼に、もう二度と会うことはないけれど、とても感謝しています。
この片思い話を書いていると、文章が一反木綿のように長くなりそうなので、このくらいにしておきます。またどこかで登場させそうだけど。。
テレビやラジオ、街角などで『青春の影』『PIANO MAN』『MY FOOLISH HEART』が流れると、針が刺さったような痛みを今でも感じます。
恋に恋する時代がすっかり遠のいたからこそ、想い出が眩しくみえるのかもしれません。
今はもう恋に恋する気力も体力もないです(汗)
歌の想い出話、このペースで書いていたらいつまでたっても終わらないな。
でも、こんな風に思い出して綴ることは金輪際ないと思われるので、追憶のペースに沿って書きます。
【2018.10.14 追記】
「Songs2」展が終わり、歌追憶するエネルギーが萎んでしまいました。。
また気分が乗ることがあれば、書いてみたいと思います。