top of page
Ⓒ Mai Ishida
ゆらゆら (2018)
風味堂「ゆらゆら」へのオマージュ作品)

Ⓒ Mai Ishida
本当の気持ちを素直に表現できずに
愛しい人の背中を見送ったり、大事な友とすれ違ったりした思い出が蘇る。
自分自身とばかり会話し、やさしさや愛を抱きしめる力を持つことに警戒していた。
若さに苛立ち、皮を剥ぎたいと思いながら日々を過ごしていた。
人生の峠を降下し始める年齢になった今
そんな若さを持てあました自分を懐かしくも愛おしくもある。
人生は一度きりだ。
何をしようとも、時は優しく流れる。
メトロノームのように連続的に規則的に。
この曲は、ゆらゆらと歌い続ける時間が長い。
柔らかなグルーブ、昇華するオクターブ奏法。
川のような時の流れに、自分も身を委ねたくなる魅力がある。
今日も流れていこう。
いつか時の流れを離脱する日まで。
(2018.10.03-2018.10.07 「Songs」vol.2展 @NADARにて展示)
ヘッディング 3
bottom of page