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Ⓒ Mai Ishida

Ⓒ Mai Ishida
ゆらゆら (2018)
(風味堂の代表曲「ゆらゆら」へのオマージュ)

本当の気持ちを素直に表現できずに愛しい人の背中を見送ったり、大事な友とすれ違ったりした思い出が蘇る。
自分自身とばかり会話し、やさしさや愛を抱きしめる力を持つことに警戒していた。
若さに苛立ち、皮を剥ぎたいと思いながら日々を過ごしていた。
人生の峠を降下し始める年齢になった今、そんな若さを持てあました自分を懐かしくも愛おしくもある。
人生は一度きりだ。
何をしようとも、時は優しく流れる。メトロノームのように連続的に規則的に。
「ゆらゆら」は、ゆらゆらと歌い続ける時間が長い。柔らかなグルーブ、昇華するオクターブ奏法。
川のような時の流れに、自分も身を委ねたくなる魅力がある。
今日も流れていこう。いつか時の流れを離脱する日まで。
青山一丁目 (2016)
谷中 (2016)

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